ファイナンシャルプランナーGUNちゃんの色々日記です!
2005年12月08日 (木) | 編集 |
落語に「千両みかん」という噺がある。
簡単にあらすじを言うと以下の通りである…

大問屋の若旦那が重い病気にかかり、ミカンが食べたいと言い出した。
紀州に行った時のミカンの味が忘れられないらしい。
しかし、今は夏でミカンは食べられない季節。
大旦那からこの話を聞いた番頭は、お店にご恩になっている恩返しに、ミカンを探すことになる。
しかし、何処に行ってもミカンを売っているお店はなく、ほとほと困っているところに、ミカン問屋である「万屋」を紹介してもらう。
そこで、ミカンを求めると、ミカンが貯蔵されている蔵へ入って、蔵中のミカンを確認した。
皆腐っていて全滅状態であったが、一つだけ食べられそうな綺麗なミカンが出てくる。
番頭は喜んでそのミカンを買い求めようとすると、万屋は、「このミカンは千両する」と言い出した。
万屋が言うには「夏場でもミカンが食べられるように大量のミカンを貯蔵しているが、全てが腐ってしまう年もある。故にこのミカンは千両の値打ちがある」との事であった。
番頭は慌てて、大番頭に相談して、千両でミカンをたった一つだけ手に入れる事になる。
早速、若旦那の枕元へミカンを届ける番頭
さすが大店の若旦那、千両の金額など気にする事もなくミカンを食べるが、番頭は千両が頭から離れずドキドキしている。
若旦那はあっという間に一個十房のミカンの七房を食べ、残り三房は、番頭の両親と三人で分けて食べてくれと言って手渡された。
ミカン三房を手にした番頭、持っているうちになにやら変な気持ちに…
十房で千両、三房なら三百両…
これだけあれば、苦労なく生活が出来る…
番頭は、なんとそのミカン三房をもって、店から出て行ってしまう…

とまぁ、こんな噺である。

ただのミカンに千両の値がつく…
そのただのミカンが、大金に見えてきて、番頭の中では大金そのものになってしまう…
「おいおい、そんな訳ねぇだろ!」とツッコミたくなるが、我々もここまで極端ではないが、結構このような経験をしているのではないだろうか?
季節、在庫、需要の幾つかの要因により物の値段が変わっていく…
今でも物価ってこんな感じで動いているんじゃない?

FP視点としてみても、資産全体にこの様な側面がる。
特に不動産や株の値のつき方は、程度の差はあれ、この様な要因をはらんでいるのではないかと思う。

また、販売促進の仕事として捉えても面白い。
我々は、この様に商品に付加価値を与えて魅力ある商品として購買を促す事が求められる。
しかし、決して嘘をつく事ではない。
この噺で言うところの「夏場でもミカンを残すためにミカンを貯蔵しておく」「それでも全て腐ってしまう時もあるから、1つでも食べられるミカンを見つけたあなたは、選ばれた者&幸せ者(ラッキー)である」と言い切ってしまう、理由となる背景やストーリーが欲しい。
また、我々の仕事はお客様からそれらについての商品情報を聞き出さなくてはならないと思う。

落語は、こういうところも気付かせてくれる面白さもある。

FPゆう坊のワンポイントは、続きを読んでね。

FPゆう坊のワンポイント

■不動産鑑定評価の種類
不動産鑑定評価をする際にその土地がどういう状態にあるかにより、価格の成立要因を数種類に分けてある。
以下簡単に紹介しておく。
「本編:千両ミカン」のミカンがもし土地であったら、このミカンはどの評価価格に属するのか考えてみても面白いだろう!

<正常価格>
自由な合理的市場で形成される価格を意味する。
一般的な不動産売買の金額はこの種類である。
鑑定評価では原則としてこの正常価格を求めることになっている。

<限定価格>
例えば、売り地の隣に住んでいる人がどうしてもその土地を取得して二世帯住宅やアパートを立てたいと考えていたとすると、その土地のみを買おうとしている人達と比べて、その土地へのこだわり度合いが違ってくるだろう。
そうなると、正常な価格よりも高くなっても買いたいという現象も起きてくる。
この様に、「限定された特定の当事者」にとって価格が成立する不動産の価格の事を言う。

<特定価格>
一般的に取引の対象とならない不動産や評価の依頼目的及び条件により一般的な市場性を考慮することが適当でない不動産の経済価値を表す価格。
例えば…
①宗教建築物等の特殊な建築物の評価
②会社更正法による更正目的の財産の評価
③担保として安全性を考慮することが持に要請される場合の評価
において,特定価格の評価が要請される。

さて、「千両ミカン」のミカンは、上記のどの種類から価格が成立したものでしょうかね?


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