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ファイナンシャルプランナーGUNちゃんの色々日記です!
2005年10月08日 (土) | 編集 |
「議員年金改革」
議員年金の減額の動きがあります。
また、廃止を求める動きもあり、最近よく耳にします。

そこで、今回は議員年金のお話
いやいや、この制度凄いですね!
まぁ、これまで、政治家や役人さん達の高待遇については、色々と取りざたされておりますが、この議員年金もこれまた凄い話ですね。

正式には「国会議員互助年金制度」と言って、議員の退職金代わりに導入されたものです。

ただ、議員を辞めたあとから死ぬまでもらえるんですよね?
年金ですよね?

一応、国民年金と議員年金分かり易いところを比べてみました。
国民年金=13,330円/月額(今年度は、13,580円です)
     満期40年 13,3000円×40年=6,384,000円(満期分払い続けた金額)
     もらえる金額:794,500円/年
議員年金=103,000円/月額
     満期10年 103,000円×10年=12,360,000円(満期分払い続けた金額)
     もらえる金額:4,120,000円/年
     ※本当は、上記プラス期末手当から3万円取られます。
議員年金は、国民年金より、総額約2倍しか多く収めていないのに、もらえる金額は、5倍も多いんですよ!

それも、満期10年…
その上、満期保険料を納めなかったとしても、3年~9年支払えば、その支払金の8割が帰ってくるんですよ!!!
もうビックリです…
国民年金は帰ってこないですよ…

60歳~69歳の間、仕事を続けていた場合、「在職老齢年金」制度といって、保険料を払いながら、年金をもらえる制度があります。
しかし、収入額によって、年金額が減額されます。
高額所得者の場合、まずもらえない事が多いです。
例えば、報酬の多い会社の社長さんなんかは、70まで現役で勤め上げた場合、保険料は払うのに、年金はもらえず、70歳からの老齢年金しかもらえない計算になってしまいます。(国庫行です)
さて、議員さんの場合…
この「議員年金」は辞めてからもしかもらえませんが、その間議員を続け保険料を払い続けていれば、1年ごとに8万年強/年の金額が加算されて議員退職後にもらえる仕組みになっています。
先日、杉村太蔵議員の発言にもありましたが「年収2,500万円」ですよ!
ベテランの方々は、いくらぐらいもらっているんでしょうかね?
通常なら在職老齢年金で年金額が規制される期間に、8万円強がチャリンチャリンと加算されている訳ですよね?

ハァ…たまらんです。
これは、私のような小市民からみると、減額して欲しいですよ…(ひがみ?)

議員さんは、普通の会社なら彼らは「日本株式会社」の役員みたいなものですよね?
国に700兆の借金があると言われている時に、経営サイドにいる役員がこの有様では切なくもなりますよね…
普通の会社の役員は、退職金だって、年金だって、捻出するのに色々やりくりしているのに…

まぁ、制度云々は各々が是非を考えて戴きまして、ここでは、こういうところから自分の年金や老後、保障に関して考えてみるのも面白いのではないかな?と思えるきっかけになればと思います。

お金がいくら儲かった!年金額がいくら上がった、下がった!というのも大切ですが、国の動きが自分の人生設計とどう関わっていく事になるのか?を考えることを手助けするのがFPに求められているものの一つと考えてます。

若干、数字や内容に甘い点があるかもしれません。
もし、間違い等、お気づきの方がいらっしゃいましたら、こちらを読んで戴いている方にも良い事と思われますので、ご指摘戴けると幸いです。
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